はなよめそう
はなよめ草 bride's bouquet | |
柳風荘の庭は)小径のへりはたいそうきちんとした、整然たる花壇となっており、リボン草やブリーディングハートや、鬼ゆりや、アメリカなでしこ(sweet-William)や、よもぎ、花よめ草(bride's bouquet)や、紅白のひな菊、それにリンドのおばさんのいわゆる「芍薬」が植わっていました。 『アンの幸福』 最初の1年 (The path was edged by very prim, well-ordered beds of ribbon grass and bleeding-heart and tiger-lilies and sweet-William and southernwood and bride's bouquet and red-and-white daisies and what Mrs. Lynde calls 'pinies.' ) |
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セイヨウナツユキソウ |
シジミバナ |
ユキヤナギ |
コデマリ |
これは難しい・・・。まず白い花であることは確かでしょう。 作者が昔風の庭の条件として言及している場面があります。(『可愛いエミリー』) まず、高い樹に囲まれていること。たとえばヤナギ、トウヒ、カエデ、シラカバなど。庭にあるべき花としては、アイリス、鬼百合、菊、白水仙、忍冬、芍薬、ばら、立葵、パンジー、ヒナゲシ、ビジョナデシコ、ケマンソウと言ったこれまで見てきた花たち。
ところが、大発見でした。 |
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段々のわきの大きな丸葉柳桜は---大きい祖母はカタログの意味もない名称など無視して「花嫁の花輪(Bridal Wreaths)」と呼んでいるが---夕闇の中で、双子の雪の吹きだまりのように見えた。
(The
big spireas that flanked the steps--Old Grandmother always called
them Bridal Wreaths, with a sniff for meaningless catalogue
names--were like twin snowdrifts in the dusk) |
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このspiraeaとはシモツケ属の植物のことで、シモツケソウ、シジミバナ、コデマリ、ユキヤナギなどを言います。 |