ふうりんそう
ふうりんそう 風鈴草
Campanula
medium キキョウ科ホタルブクロ属 英名Bellflower
Campanulaはラテン語起源で、釣鐘の意味をもちます。 |
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(グリーンゲイブルスでの夏休み) 風鈴草(canterbury-bells)のなかで急角度を描いて飛び回る熊蜂(bumblebees)の唸りに耳をかたむける小さなエリザベス。 『アンの幸福』 第13章 (.
. . listening to the bumblebees zooming in the canterbury-bells . .
) |
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庭の風鈴草 薄い色が好きです。 |
日本古来の風鈴草(ほたるぶくろ) |
余談ですが、この「熊蜂(bumblebees)」の訳では読者に誤解を与えるかもしれません。 小さいエリザベスが顔を近づけても安心な蜂は、羽ばたきの音がぶんぶん響く、丸くてふとっちょの「マルハナバチ((bumblebees)」のいずれかの種類でしょう。本来熊蜂の英名は、Carpenter beeなのですから。
さらに余談。カンタベリーは、イングランドKent
州の街で、英国国教総本山 (Canterbury Cathedral)
の所在地。古期英語「Kentの町」からきています。Kentの名を採ったこのフウリンソウは、昔から人々に愛されたのですね。 |
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木と木のあいだは花壇になっている。ふくいくとした匂いを放っている品川萩の白い茂み、ピンクや紫の風鈴草(clumps of Canterbury-bells, pink and purple.)薄荷、にがよもぎ、大きなブラッシュローズ。そちらのほうからいい匂いの風が吹いてくる。すぐりの茂みには妖精が住んでおり、古い橅の木の上には緑の小人たちが暮らしている。 『マリゴールドの魔法』 第5章 死の扉 3 田中とき子訳
(Between the trees
in the open spaces were flower-beds. Thickets of sweet clover, white
and fragrant; clumps of Canterbury-bells, pink and purple. Plots of
mint and southernwood. Big blush roses. Perfumed winds blew there.
Elves dwelt in the currant bushes. Little Green Folk lived up in the
old beech-tree.) |
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風鈴おだまき |