
春真っ盛りの日々は
4月25日 庭が輝く日

白い花は林檎。花を観る林檎の木。
朝、近くの道の駅へ野菜を買いに。観光客が一杯。花苗を選んでいる女性がいたので、あれやこれや忠告ともつかない話をしてきた。まったく適性のない植物を買っても枯らすだけなので、ついついお節介をしてしまう。でも喜んでもらえたようだ。
4月25日 イスラエルからの観光客
外国からのお客さんが、キャンピングカーでやってきていた。「どこから?「イスラエルから」「おお、私は一度だけ訪問しましたよ」「それはそれは、好きですか?」「もちろん」「日本を楽しんで!」で会話は終わった。
もっと会話力があればいいのに----いろいろ聞けたらと興味深い。
しかし、ガザとの関係が戦闘状態にあるというのに、日本に家族5人で観光にやってくるとは、あの国でどういう立場にある人なのだろう。兵隊として召集されても不思議ではない年齢
だろう。
考え込んでしまった。戦争状態にある国から、観光旅行にやってくる。このことから「一億火の玉だ」「欲しがりません勝つまでは」というスローガンで戦争を鼓舞した過去の日本人の、その精神が私にも眠っていたことに。
4月24日
那須野が原博物館主宰の講座「那須と歴史」に二人分申し込んだ。
テーマは:
中世の那須野が原と塩原----陸奥へと通じる二つの玄関口
大田原氏と大田原藩
大関氏と黒羽藩
那須地域の城砦
江戸時代における庶民生活
う〜ん。目の前になにかぶら下げておかないと、精神がはっきりしない。
いつも二人一緒にいるのに、またまた一緒の午後を過ごすことになる。あ〜やれやれ、なのか、嬉しい、なのか。
4月23日
相棒が、帯状疱疹ワクチンを受けた。
やいのやいの。いつものように相棒をせっつく。帯状疱疹の痛みは、痛がりの彼にとっては致命的。まして神経痛が残った日には、痛みに耐えかねて橋から飛び降りるかもしれない。(知人に精神錯乱した人、社会復帰できなくなった人
がいる)
朝9時。クリニックに電話して予約をし、1時45分に家を出て、帰宅が3時と普通なら考えられないほどの速さでことは終わった。
4月22日
晴れ。輝くような春の日。山桜がそぉっと咲いてきた。つぼみが見えてきたと思うと、ふっと咲き始める。高い空に白い花びらが風に揺れて光る。

4月22日 午後歯医者へ定期健診
に。
先生に「どこも何も感じませんが、最近「歯力・はじから」が落ちてきたように思うのです」「どこか悪い所がありますか?」と聞いてみた。なに、気のせいで単なる加齢に拠るものだとは自分でも分かっているが。
先生は、「歯茎も下がっていませんし、どこも悪くはありませんが、歯ぎしりというか、食いしばりをしているようですね」「今はどうっていうことはありませんけどね」。
「寝る前にこう自分に言い聞かせてください。私は食いしばりなどしない、今夜もぐっすり眠れるはずだ」。つまり自分に暗示をかけなさいということらしい。
広島から月に一度、わざわざ栃木県まで出張診療してくださっている先生は、こちらが質問するととことん説明してくださる。信頼できる先生だ。おまけに歯科衛生士さんは、「女の人は暮らしのあれこれに目配りし、明日の段取りを考えながら寝ることが多いから、食いしばりをする人が多いのです。のんびりいきましょう」
こんなことを話してくださる。ありがたいことだ。
里山の暮らし 870
2025.4.26
山菜三昧 さんさいざんまい

4月21日 タラの芽をどっさり
友人の家におしゃべりに出かけてきた。手土産は、去年の秋に挿し芽して冬中家の中で養生したゼラニュームを持ちやすい鉢に移植したもの。それに猫ちゃんへの魔法の食べもの「チュール」などなど。
「おはようございます!おー〜い」と呼んでも返事がない。おかしいな、と2000坪ある敷地を探して歩くと、いたいた!
タラの木に小柄な彼女が取り付いている。
しめた。あれはきっと私へのお土産だな----。
その通り。
今夜はタラの芽の天ぷら。いそいそと帰宅する。
相棒は「お〜。お〜。」と大喜び。
里山の暮らし 869 2025.4.22
桜に迷っておりました。
今日はここ、明日はどこへ? 一年に一度の楽しみに右往左往しています。
< https://youtu.be/5Sk_pQAM4H0?t=2 >
人通りがない川沿いの土手でお弁当。なぜここが知られていないのか、不思議だ

歩いて5分の桜。20年前から大きくなるのを見守ってきたからほとんど自分の子供と同じ。
里山の暮らし 868 2025.4.18
スミレの沼にどっぷりと
4 月9日
近くの道の駅で珍しいことに「水芭蕉」の苗が売られていた。3本の花(正確には苞)付きで1000円。春の聖なる花をこんな値段で売ってくれるなよな〜と悪態をつきながらじっと眺める。欲しい。でも私の庭では咲かないだろうな、と思い直してすごすご。
気を取りなおして、(10日)今朝はヒノキの花粉が盛大に飛んでいるが、これからその水芭蕉が咲いている「黒羽城址」へお花見に出かけてくる。もちろんお茶とお菓子とお弁当を持って。

これが見つけた水芭蕉。実際は春の花です。
4月8日
仕事をやっつけてからお花見に。
すこし早いけれど冬物衣料の洗濯を始めた。洗面所の大きなシンクに湯を溜め、一枚一枚ウールのセーター洗っていく。
最後は相棒の冬コート。何枚も洗っているうちに、湯気を吸ったのか「湯あたり」のようになり、フラフラ。
形を整えて干し、途中でアイロンをかける。仕上げは毛玉取り。
大阪に住んでいた時は、シンクが小さくて困っていた。ある晴れた日、風呂を沸かしてバケツで湯を汲み上げ、一枚いちまい洗っていったものだった。あの頃は「湯あたり」などしなかってけど。
今の倍の量あったのに、若かったと言えばそれまでかな。
これからひと月の間、スミレの名前で悩むことになるのは目に見えている。楽しくも苦しい春の日々が続く。
今まで見たスミレで一番心に残るのは「あけぼのすみれ」。たおやかな花姿のあけぼのすみれ、----はるはあけぼの。
那珂川町の川沿いの、切り立った崖を登ったところで偶然出会った。花茎は短く葉はほとんど出ていない。まっすぐ、春の日に背を伸ばしていた。
あけぼのすみれ
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アカネスミレ |
アケボノスミレ |
アオイスミレ |
アリアケスミレ |
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フモトスミレ |
ヒナスミレ |
エイザンスミレ |
ヒカゲスミレ |
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マルバスミレ |
コスミレ |
スミレ |
ナガハシスミレ |
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ニオイタチツボスミレ |
ノジスミレ |
スミレ |
サクラスミレ |
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タチツボスミレ |
スミレ |
ツボスミレ |
ウスバスミレ |
里山の暮らし 867 2025.4.10
かたくりの花が咲いた

もののふの八十娘子らが汲みまがふ寺井の上の堅香子の花
大伴家持 巻19-4143
ユリ科の多年草。播種から7年後に花をつける。この花の色をなんと呼ぶか----篝火の色?反り返った花びらが陽を受けて輝く日は、まだ春の季節の入口。春妖精植物の(Sprig
Ephemeral)のひとつ。
今日は京都に住む二番目の姉の誕生日。
傘寿を迎えたはずだ。賑やかな孫たちに囲まれて祝われている嬉しい日だろう。親孝行の息子に恵まれて幸せな老後を過ごしている姉を思うと、過去姉に降りかかった苦労が夢のように思える。
里山の暮らし
866 2025.4.6
桜が咲いた  毛ガニが届いた。キッチンにさくらがさいた。
オホーツク産ですよ!
なんとまあ。エイプリルフールネタかと思ったけど、箱を開けたら毛ガニが出てきた!
これはオホーツクの海の近くに住む「たまちゃん」からのプレゼント!
毛ガニなんて25年前の北海道ツアーに乗ったとき夕食に出てきた「小文字の ヶ くらいの毛ガニ」を食べた(舐めた?)。あれ以来だ。お久しぶりです。
ユーチューブで「毛ガニのさばき方」を勉強して、ビールを冷やし準備おさおさ怠りない。
こいつは春から縁起がいい。
たまちゃんありがとうございます。
たまちゃんにお礼のメールを送ったら、返事に「今朝の気温はマイナス10℃」とあった。
北海道はまだまだ冬のようだ。
たまちゃん、寒さに負けず元気でね!
里山の暮らし 865 2025.3.30
春一番のスミレ
コスミレ
コスミレ 春の陽気な尖兵。にっこり、笑っているように見えない?
これから「スミレ沼」が始まる。次々に咲くスミレの種類を弁別する苦労は----分かってもらえないかもしれない。
3月29日 なんと!名残りの
更に名残りの雪が降っている。気温5℃。寒い。
桜の開花予想は当たったか。
休眠打破ののち開花予想基準日を2月1日に設定して、日最高気温の累計が600度になった日に、桜(この場合はソメイヨシノ。クローン木)が開花すると予測されている。
もちろん気象庁はこの数字のほかにさまざまなデータを利用して予想しているが、素人が楽しむにはこれが単純で分かりやすい。
参照したのは、黒磯アメダスの数字 北緯36度58.9分 東経140度1.1分 海面上の高さ343m
(う〜む、海面上の高さと標高の違いがもう一つ良く分からないが、とりあえずここは同じと考えておこうか)
3月28日(金) 2月1日からの日最高気温の累計が605度になった。計算上はソメイヨシノが咲き始めるはず。
だけど周囲のソメイヨシノのつぼみは硬いまま。
・わが家のある場所と、黒磯アメダスの設置された場所の標高差は約80メートル。
・山沿いの土地と平野にあるアメダスでは、南風が吹く状況に違いがある。
こんなことが影響しているのか?
ともあれ、雪の朝に始まった桜週間はゆっくり時間を消費していくようで、これは楽しみ。
屋根と壁の塗装工事も終わったことだし、お花見に精出そう。
里山の暮らし
864 2025.3.29
屋根と壁の塗装工事が始まった。

こうやって足場を組む。まず高圧洗浄機で水洗いし、乾燥するのを待ってペンキ塗り。それも下地として2回、最後に仕上げ塗りをする。結局3回塗ることになる。
(お花見に行きたいから)桜の時期ではなく、工事をしやすい季節で、冷えこむとペンキに良くない。こんな条件をもとに、この3月下旬に工事を予定し四社から見積りを取った。結局10年前にお願いした業者さんに今回も決めたが、四社見積もりの金額の最高値と最低値の差は、およそ2倍。この差は大きい。
ペンキの種類、作業員を外注するか、マージンをどの位取るか。こんなことが値段の差につながる。
今日は一番塗り。作業してくれる若者は、ひらりひらり。まるで [ましら] のごとくの動きをしている。最後に濃い緑のペンキを塗り、我が陋屋が「グリーンゲイブルス」に変身する予定だ。
すべての窓やシャッターをフィルムで覆い養生テープで目張りして工事が始まったが、締め切られて閉塞感があるのと、いつもは他人が敷地内にいること
がないので、なんとなく落ち着かない。
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足場を組む作業員のうち、3人がベトナム人。
真面目、段取りが良い、働き者と三拍子そろっている。
言葉はあまり通じないが、そこはアジア人同士、何となく意思疎通ができる。
おやつにと「ベトナムお菓子」をメルカリで購入し、彼らを驚かそうと画策しているところ。
喜んでくれるかな。ヌガーキャンディみたいなお菓子だ。 |
里山の暮らし 863 2025.3.24
早春の那須連山 この季節が大好き
人が
早春の那須連山。 手前は杉の林。ずっと手前は牛の飼料用の麦畑。 左側に大峠が見える(会津へ)
地下鉄サリン事件から30年
3月20日
なぜ高学歴の理系男がカルト宗教に心を奪われたか。
メル友が以下のように解説してくれた。
(男性85歳、元官僚、相棒が地元のシルバー大学で学んでいたころのの友人。だがなぜか私との交信が50回/年
もある。これまでに400通近くのメールが行ったり来たりしている。あきれたことだ。)
>物理学は、138億年前に生まれた宇宙からこれからの宇宙、宇宙の消滅まで研究する幅広い学問、人間が存在しているかどうかは関係ない。それを究明し真実を知ろうとしても人間の合理的思考・「脳力(脳の力)」には当然限界がある。人間の限界の外を見る方法があるといって、神秘的な人が近づいてくるとそれにはまってしまう危険が生じる。「合理と神秘」とを区別する事が重要であるにもかかわらず。
すこし分かった気がする。目の前の問題を飛び越えて、真理が遠くに輝いていると感じたら、その真理に向けて一直線に思考が働く。これは「坂の上に一朶のの雲が見えたらそれに向けてまっしぐら」の『坂の上の雲』の、あの三人組に似ていない?
30年前の今日、当時院生だった息子がいつもの日なら乗る地下鉄線の同じ時間、車両
、同じ場所にサリンが撒かれた。
たまたま朝一番の授業が休講になったので、アパートにいた、そうするとあのニュースが流れてきた。親子ともに大きなショックを受けた。
人生の転換期があるとしたら、それはすぐそこに、足元にあるのだろう。
里山の暮らし 862 2025.3.20
彼岸の入りに寒いのは
3月19日 名残りのゆき

朝、ほんの一センチほどの雪だったのに、牡丹雪が降りてきてあっというまに雪の景色に変わってしまった。
水仙が雪に埋もれている。うなずきながら地霊と交信しているのかもしれない。
・なごり雪その軽さ踏み山の風
3月18日 晴れ 水仙の黄色とお日さまがコラボしている。
午前中は買い物。午後は草取りと勝手生えのビオラを集めて移植する。「ここが一か月先にどう変わるかな」と想像しながら植えこんでいくのは楽しい作業だ。
夕方読書、夕食は「カレイの煮つけ、カキナと油揚げ、シイタケの炊き合わせ、大根の浅づけ、煮豆、おつゆなど。キィウイがそろそろ終わりになるので買いこんでおいた。食べることになぜこんなにも時間が掛かるのかなぁ。
『気持ちを表す和の言葉』『沖縄の海風』『池上彰の世界の見かた』『聖書がわかれば世界がわかる』『鳥獣戯画の本』など。沖縄でゆっくりしてみたいな。
3月17日 セントパトリック
スデー
聖パトリックスの祝日( St. Patrick's Day、セイントパトリックス・デー)アイルランド共和国の祝祭日。
アイルランド在住で、アイルランド公認ナショナルガイドの資格を持つ山下直子さんが、新しい本を出された。
『季節で綴るアイルランド 211 ケルトが彩る緑の島の心豊かな日々 』2200円(税込み) イカロス出版社刊
ローマ帝国の侵攻によって、北辺に追いやられたケルト民族が打ち立てたアイルランド。
長く800年間もイギリスの植民地だった。外資を呼び込み、最近はケルティックタイガーと言われるように、経済発展が著しい。
この本で、ケルト歴に従って一年を四つに分け、その季節ごとの自然の移ろいと人びとの暮らしを211の細目に立て、直子さんの目を通して表現されている。
体力、知力、友人力、判断力などに優れた彼女の面目躍如といった本。自然、動植物、信仰や風習、特に妖精の生態?にも詳しく、春の一日のお供に最適。
友人にしては若い、知人以上の存在。しかし友人と呼びたい、何しろ直子さんが高校生の時から知っているので。
3月15日 エシャロットと蕗のとう

ふきのとうは、天ぷら?蕗みそに?と悩んで、結局面倒のない蕗みそに仕上げた。みじんに細かく切ってねっとり仕上げていないから、ゴロゴロと蕗の塊りが出てくる。それはそれで面白いよね。
エシャロットはそのままかじる。蕗みそとは相性が悪い。互いに主張しあうから。
里山の暮らし 861 2025.3.19
春まぢか 庭の掃除に忙しい。
3月14日
水仙(ラインベルト・アーリーセンセーション)が咲き始めた。
早咲きのこの水仙が咲くと、庭の春の始まり。このあとは、ゆっくり春よ進んでおくれ。
東を向いて咲いている。
3月13日 屋根と壁の塗装工事が始まる。
今朝は8時前に工事人が到着し、きっかり8時には作業が始まった。みな20代の若者たち。4人のうち3人はベトナムからの技能実習生だった。
近所の酪農農家ではマレーシアからの、やはり技能実習生を何人か雇っていて、さまざまな現場で人出不足が現実になっている。
工程をきちんと理解しているのだろう、4人は阿吽の呼吸で動き、効率良く真面目に作業してくれるのを感心して見ていた。
「ベトナム語でこんにちはってどう言うの?」、「〇×**〇----」、「え〜、よー分からん」「去年の今頃ベトナムに行ったのよ。ハロン湾って綺麗なところね」
。などなど、若者の「気」を吸収する。
タイ語にくらべ難しくて聞き取れない。それもそうだ。ベトナム語には17個の単音の子音と11個の子音の組み合わせがあるらしい。おおぉ!すご!
一つの音に尻尾がチョロっとついている感じ、と言えばいいか。
円の安い今時は、韓国や台湾で働く方が時給がいいのに。この仕事を覚えようとする気概が伝わってくる。
10時と3時のおやつを大奮発して「全部食べてね」と念を押す。言葉とおり完食してくれて嬉しい。
国に両親兄弟を残し、エージェントに高額の契約金を払い、風俗習慣の違う国で働く苦労は想像できる。
がんばれ、若者たち。
亜鉛メッキ鋼管を足場に使う。
3月12日 桜の開花日の予測600度の法則について。
「開花予想基準日を2月1日に設定し、日最高気温の累計が600度になった日に、桜(この場合はソメイヨシノ。クローン木)が開花すると予測されている」
3月12日までの累計温度は 375+15.9=390.9 あと209.1 度だ。
4月1日に開花しないかぁ。となると 日最高気温の平均が 11.6度ででないといけない。
----楽勝じゃないかな。
驚 いたことに
毎朝やってきては甘えたり、餌をねだったりする地域猫?よその子?の写真を、ニャンズの主人(3匹の家ねこ飼育中)に送ったら、「アメリカンショートヘアーのシルバーダビーホワイト」だよ!!!!!とエクスクラメーションマークをどっさり付けた返事が来た。
知らんかった。

高いらしい。ゼロがいくつも付くらしい。可愛いミーコちゃんだけどね。
この模様でデッキの上でのたくると、まるで大きな蛇が遊んでいるようで、はじめは怖かった。
命に値段を付けるのは好きではないが、これを聞いてからはみーこちゃんを見る目が少し変わった。「ブランド猫なんだね。なぜ野良っぽい自由生活を送っている?」おやおや俗事にまみれてはいけないな。
3月12日
昨日今日と簡易温室で育てていた「アイスランドポピー」の苗60本と、クリサンセマム・ノースポールの苗20本を花壇に移植した。相棒は花粉症と戦いながら。大きな、どうやったらあんなに大きくしゃみが出るのか分からない、そのくらい「やかましいくしゃみ」を林にとどろかせている。笑うのも気の毒だし、「ほらほら、鼻水が垂れてるよ」とわざと可哀相が
ってあげる。
花壇に勝手に芽生えてきたビオラが急に大きくなってきた。そのままだと芍薬の陰になってしまうので、小さいスコップで掘り上げ、別な場所に植え替えてやった。よしよし。今日は60本、明日もやっぱり60本。
里山の暮らし 860 2025.3.15
健康のためなら死んでもいい?
上は「那須の春香うど」、その下のゴロゴロしているのは「菊芋」。ウド・独活は酢の物ときんぴらに。
菊芋には色々な食べ方がある
。まずそのままサラダに、乾燥させて粉にする、味噌に漬ける、一番食べやすいのはキンピラで、ゴマ、かつお節、海苔なんかを混ぜて味変すると飽きずに食べられる。
主に含まれるのは炭水化物。こう聞くとあれ?と思うがその大部分は難消化性多糖類イヌリンで、消化されると菊芋オリゴ糖に変化する。おなかの調子を整え消化吸収を良くし、血糖値の上昇を押さえてくれる。
なので、午後はせっせとキンピラづくりに精を出し小分けにして「菊芋キンピラ団子」を作り冷凍しておいた。

ウド4本で250円。菊芋は両手いっぱいで200円。申し訳ないと思うほど安い。
菊芋はキク科ヒマワリ属の植物。ひまわり属というのが面白い。その通りの黄色い花が咲く。
冬中簡易温室で育てていたアイスランドポピーの苗60本を定植した。タイミングよくそこへ雨。水遣りが助かる。
また3月11日が巡ってきた。
折からの雨が鎮魂の涙のようだ。忘れないでおこう。
里山の暮らし 859 2025.3.11
♪ もしもし杉の子起きなさい ♪ 起きなくてもいいけど。
作詞:吉田テツ子 補作詞:サトウハチロー 作曲:佐々木すぐる

杉の花は風媒花。花粉を放出する雄花は夏に作られはじめ秋には成熟する。その後冬に向けて休眠状態に入り、ある時間寒さを経験すると目を覚まし、ゆるゆると花粉を飛ばす準備に入る。
「日射量が多く、雨が少なかった夏を過ごすことで大量の花粉を生産する」ということらしい。
となると、2024年の夏は当たり年。2025年は杉花粉が盛大に飛び散る春。
上の写真は、旧青木家那須別邸の導入路に並ぶ杉並木の「ある一本」の雄花。これが何本も並んでいるのだから、飛散時期には、風が吹くたび空気が黄色く染まり
、そばに寄れないほどの花粉が飛ぶ。
雄花の集まり
ひたすら花粉を守るうろこ状のもの。時期が来て濡れると剥がれ落ち、花粉の飛散を促す。
でも姿かたちが、きりっとしていない?
なぜこんなに花粉が飛ぶの?
戦中戦後の物資不足から伐採され、資材や燃料として利用され尽くした森は疲弊してしまい、はげ山が全国に広がってしまった。このため、政策として天然林を人工林に転換することが求められた。
そこで目を付けられたのは「杉」。日本固有種で栽培しやすく加工しやすい杉を植林する動きが加速した。現在は森林の約4割が人工林で、人工林の約4割がスギ人工林という結果に結びついている。
だから今年も花粉が飛ぶ、飛ぶ、飛ぶ。

去年の秋に剪定したゼラニュームの枝を挿し木したら、冬を越してこんなに元気に育った。上出来。
里山の暮らし 858 2025.3.7
桜はまだかなぁ。
ひな祭りを祝った午後、牡丹雪が降りしきる。少し標高の低い場所に降りると紅梅が咲いているのに、わが家の周囲に見えるのは雪を被った裸木ばかり。
桜だ。さくらはまだかなぁ。
桜の開花の目安がわかる「600℃の法則」を、雪の午後に算出してみた。
(ソメイヨシノ。全国共通のDNAを持つクローン木の集合)
まず、桜の開花の機序は:
花芽はいつできているか。前年の夏だ。秋から冬にかけてつぼみが生長しないように休眠状態に入り、時間をかけて低温刺激を受けた後、気温が次第に上がってくると休眠から目覚めて、開花の準備をする。
これを「休眠打破(きゅうみんだは)」と呼ぶ。
(横に逸れて:たとえば、ビオラの種を購入したら、すぐに冷蔵庫にしまって保存し、
秋彼岸の頃取り出して播種する---これと同じ考えかた。こうやると発芽率は95%にもなる。)
休眠打破の日を設定する。
現在は2月1日になっている地域が多いようだ。この日を起算日として、日最高気温を積算し開花日が予想できるようだ。
2月1日以降の日最高気温の合計が600℃に達すると開花とする。
つまり、2月1日を「休眠打破の日」と仮定して開花予想の起算点に設定し、そこから毎日の最高気温を足し算していくだけで桜の開花予想ができるということらしい。
気象庁のページによると、2010年〜2022年までの13年間について、気象庁のデータから東京都における「600℃の法則」の精度を調べてたら、実際の開花の日と、開花が予測された日との誤差は最大でも「三日」だったということ。これはなかなかの出来だ。
では、家から一番近いアメダス地点での、2月1日からの日最高気温を積算してみると。
(最も近いアメダス地点は、黒磯アメダス(北緯36度9分、東経140度01分、標高343m)
2月1日から3月2日までの30日間で「299.8℃」。ああ、まだまだだなぁ。日最高気温がマイナスの日は一日も無かったのに、この低い数字はどうしたものか。いやいや単に寒かったということだよね。
ではあと何日あればいいのかな。600引く299.8は300.2.やれやれ沢山残っている。
3月25日に開花を希望する----日最高気温が平均13度
4月1日に咲いて欲しいな----日最高気温11.1度
4月3日に咲くかな?---------日最高気温が平均9.67度こんな数字が出た。
平均日最高気温の違いが上下に3℃あるだけで、開花予想日が9日もずれるという結果になった。
三寒四温というけれど、三寒は要らない。四温だけにして。だって山間に住んでいるのだから----?

なかがわ水遊園の温室でみた「カピバラ」。ぬ〜くぬく。
里山の暮らし 857 2025.3.2
二月が終わる
春の前のどたばた 栃木県なかがわ水遊園へ。
朝からあまり天気がいいので、思いついて水族館へ出かけてきた。
栃木県なかがわ水遊園 https://www.pref.tochigi.lg.jp/g02/shisetsu/leisure/004.html
栃木県には水族館が一つしかない。それも珍しく淡水魚がメインの水族館。
水槽は厚さ10cmのアクリル板?ガラス?で仕切られているので、上手く写真が撮れない。
ここと思えばまたあちら
これは海のさかなたち。
昼時なので、珍しく外食。https://bato-ham.com/restaurant.html
いつもはあんまり外で食べることが無いのです。
外で食べよう。こういう時は東屋で食べる、ピクニックに行くという意味なので。
家で食べるの大好きな相棒が「食べよう」と。
ロース200g 大きくて厚い。
上は相棒の昼食。私はセットでなくてとんかつだけ。京都弁でのつこつするくらい大きかった。
でもキャベツがたっぷり。
何ともどうも
相棒が「おととい、僕が読んでいた本の題を知ってる?きのう返してしまったよ----」と。
私は読んでいないのに。大阪弁で(知らんがな)。
「図書館でもらえるレシートみたいなのがあるでしょ。あれを見れば」。
「ながい題で、一部分しかプリントされていないんだ」。
「なら図書館の検索窓に入れてみれば。前方検索してくれるはずよ」。
「そう思って入れてみたけど、出てこないよ----」。
ああそうでした。図書館の検索機能はあまり働き者で無かった。
「なら。楽天やアマゾンへ行って、キーワードを入れると出てくると思うよ」
----「出てきた」。
ラジオで昔聞いた、ある園芸相談の質問に、
「電車の窓から見える綺麗なバラがあるのですが、名前を教えてください。」「?」
この質問を思い出してしまった。自分が読んだ本の題名を他人に聞くかなぁ、オカシイ。相棒、大丈夫?
日脚しが伸びて、お日さまが高くなってきた。
いままで居間に置いておくと、日中日が降り注いでいたのに、今は窓際に寄せないと日光浴ができなくなったゼラニューム。少なくなった日光を求めて、葉っぱを大きくし始めた。挿し芽した苗がどんどん大きくなってきたのにまだ植え付けができない。せめて気温がプラスにならないと外に出せないから。
筋金入り
今まで「筋金入り」とは身体強固で思想面でも鍛えられていること。こう理解していたが、どうやらほかからの転用のようだ。
『壬生義士伝』(浅田次郎著)を読んでいてはじめて知った。武士が戦う時は、金属の棒のような物を縫い込んだ手ぬぐいを眉間に巻き敵の攻撃を躱すらしい。脳天から直撃される剣先を、細い棒で受け止めることができるだろうか。
夕食時、相棒とこんな話をした。
「鉛ではだめだな」。「効き目があるかな」。
「ぱっか〜ん、と割られないで、ぱ、くらいで終わるんじゃない?」
「日本刀は鉄でなくて鋼だから。それも玉鋼(たまはがね)だものね」。
こんな会話を交わしながら、相棒はウィスキーの水割りをちびちび飲んでいる。
里山の暮らし 856 2025.2.26
光の春か、まだまだ冬か
2月21日 冬木が朝日に映える

居間の窓から裸木が見える。朝日を受けて揺れるさまを観ているのが大好き。高さは15m以上ある。
2月20日 寒いと言ってばかりはおられない。今年の春のさくら探索の予定を立てよう。富士山を見たい、さくらも見たい、鉄道に乗りたい、おいしいものを食べたいなどなど。希望はぞろぞろ湧いてくる。
こんなことを考えられるのは、今が幸せなのだろう。そう思うことにしよう。
野原に石絵が落ちていた。ヒレの水色のセンスがいい。 拾ってくれば良かった。
2月18日 朝の気温がマイナス6℃。そのまま上がらず一日中マイナスのまま。こういう日を「真冬日」というらしい。寒い那須でも「真冬日」になるのはけっこう珍しいことだ。
家に籠って、いつもできないこと----タンスの整理、本箱の整理などをこなす。手紙箱から亡くなって30年も経つ友人からの葉書が、それも病院からの葉書が出てきた。
泣いた。
ああ、たとえ葉書一枚であっても、もっとベッドにお見舞いを届ければよかった。
2月15日
屋根塗装の見積もりが次々に出てくる。4社に相見積もりをお願いしたので見積もり書を開ける時は緊張する。一番高い数字と安い数字は、およそ倍の開きがある。GoogleMapでその会社の社屋を調べてみたりもする。信用できる会社かどうか、外から見ただけでは分からないが、それでもね。なにか感じるところがあるかもしれないから。
里山の暮らし 856 2025.2.21
ゆきを乗り越える
2月14日 バレンタインデー
準備はしてあったが、チョコは食べ過ぎるといけないので、ちょっとずつ出すことにしている。「頭で食べるのよ」、「糖質は自分でコントロール
してね」と知った口を利くわたし。
父親も兄も「高血圧+血糖値が高い」体質なので、つい口出しをしてしまう。
いまのところ、母親に似たのか安全地帯にいるけれど。
しかし、残りの人生は好きにさせるという方法もあるよね。そのほうが幸せかもしれない。
ハナエ・モリのマスク入れ
友人が「ハナエ・モリ」のローン生地を使ったマスク入れをプレゼントしてくれた。自分が着る服はすべて手作りし、和服のリフォームもお手の物。農家に嫁ぎ重労働に耐えた身体・精神は強健で、愚痴はこぼさずすべてを受け入れる懐の広い人。御年88歳で、お手本にしている友人だ。
この友人に出逢えて本当に感謝しかない。
2月13日
3月に入ると屋根の塗装をお願いしないといけない。前回は10年前だったのでそろそろ。あと5.6年でわが家を売りに出す予定なので、ここら辺で外観を調えておく必要がある。
4社の相見積もり。現地調査に来られるが、雪が降っていて屋根のかけらも見えないから、「また雪が融けた頃来ます」という返事ばかり。
さくらの花の前に、面倒な仕事は済ませておきたい。

屋根の上を調査のドローンが飛ぶ。こんなに面白いことはなかった。
2月11日
朝6時の気温がマイナス9℃。寒い。本三昧で一歩も外に出ない日だった。これではいけないな。
里山の暮らし 855 2025.2.15
雪をあじわう
ぼんぼり 雪洞

灯りをともし、このまま夕食まで。いつものご飯がみやびやかに思えたのはみかん色のあかりのせい?
夕食:
八宝菜(イカ、エビ、豚肉、椎茸、人参、長葱、もやしなど)
レンコンの甘酢漬け、サツマイモのきんとん、ほか。ちっとも雅やかではないな。
2月7日 準絶滅危惧種 ---- クロジがやってきた スズメ目ホオジロホオジロ属
クロジ
姿はまことに地味。だけど鳴き声は逸品。ひまわりの種を食べるのが下手で、口のなかでもてあましているようだ。
この鳥がわが家にやってきたのは初めて。
ことしの冬は野鳥が少ないと言われているが、こうやって新顔が加わると気分が新しくなる。
餌場に来るのは、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒヨドリ、すずめたち。
気の早いシジュウカラが囀り始めた。縄張りを宣言しているようだ。
里山の暮らし 854 2025.2.9
寒波に備えて
灯油タンクは満タンに。食糧調達に出かけ、図書館でリクエストした本を受け取ってきた。
寒波に備えて準備万端怠りなく。
なのに、外は冷たい風が吹くだけで、雪のかけらも飛んでこない。
春告げ花が咲いてきた。

受け取った本:
『お静かにの文化』『無礼語辞典』『はずれものが進化をつくる』『生き物の死にざま』『植物の不思議な生き方』
『遺伝子はなぜ不公平なのか』『生き物が老いるということ』『トマトはどうして赤いのか』『校正・校閲11の現場』
『フライパン料理』『医者によぼよぼにされない47の心得』『俺たちの箱根駅伝』など。
うふうふする。これで雪が降っても安泰だけど、雪が降らない。
里山の暮らし 853 2025.2.5
冬にしかできない仕事

原木から採れる冬のシイタケ。冬魔フように笠が巻いていないので、
かえって使いやすい。産直の店で手に入ったので、乾燥中。市販のものは熱風を当てて完全に乾かしてあるが、家で作るのはそうもいかない。だからできあがったら冷凍して保存する。
原木と菌床と。この味の差はとても大きい。
スポット君ロスからすこしずつ立ち直りつつある。あんなに性格がいい猫はいなかった。
ところが、新しい地域猫が現われてきた。餌をねだり、甘えてくる----でもスポット君ほど可愛いく思えない。「死にあとに嫁くな」とはまったくその通り。いなくなった猫を思って、必要もないのに反発してみたりする。
可愛がるとスポット君に申し訳なく思うから。
新入りの「みーこ」ちゃん。
相棒が何を思ってか「花の咲く木を植えよう」と言い出した。「
ニ、三年もすると花が咲くよね、それは励みになると思うよ。」とのこと。
朝一番に近くのホームセンターに出かけ、入荷したばかりの苗木を買ってきた。どこに植えるのかはこれから考えるらしい。花桃2本(源平枝垂れ桃、矢口)と花水木(白)の計3本。
先に楽しみがあるのは幸せなことだ。
里山の暮らし 852 2025.1.30
始まりは木登りだった ---- スポット君斃れる
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3年前の4月のこと。和室で仕事をしていたら、掃き出し窓の下で、いつも来る野良猫(地域猫?)が部屋の中を見上げているのに気付いた。
「よしよし、どこから来た?」「口の右側の黒い点が可愛いね」「明日も来てね」。
----こう話しかけてから仕事に戻った。
だれかに見つめられている気がする。
先ほどの白黒ねこさんが木登りをして部屋を覗き込んでいるではない! 驚いた。
「何をしているのか見てるの?」「そうだよ」。
好奇心の旺盛な猫だ。
じっと見つめられて気恥ずかしい。
ようやく納得したのか、ずるずる後ろ向きに滑り降りて、尻尾を振り振り実家へ帰って行ったのでした。 |
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それからというもの、朝、雨戸を開ける音を聞きつけてやってくるようになった。
まず朝ごはん。背伸びして横たわる。寝る。
午後まで昼寝して、やっこらさと帰っていく。
こういう日常が続いた。
ずっと続くと思っていた。
猫がいる暮らし。
それも責任のない他所の猫が来て甘えてくれる。こんなに嬉しく気楽なことはない。 |
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あれから3年。座布団猫。
黒にチェックの模様がよく似合う。
しかし秋からなんだか生気が無くなってきたようだ。食欲も以前の半分になってしまった。
三日ほどやって来なくなったと思ったら、ぷくぷくと太って現われた。
「実家で美味しいものを食べたのね。良かったこと」----とんでもない誤解をしていたようだ。
以後、わが家での食事は一切口にしなくなった。おかしい。好きなものでも目もくれない。
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むくみだったようだ、あの太り方は。とうとう腎臓に来たようだ。
正月明け、太っていた姿を思い浮かべられないほど痩せてきて、全身を触ると骨と皮で、鎖骨の数が分かるくらいになった。
ある日、午後2時に現われたスポット君は、いつもは嫌がるのに進んで家の中に入り、今までとは違った声で甘えるようになった。まるで何かを訴えているかのようだ。15分間、15分間だけデッキで寝そべり、撫でてもらうのを待ち、ごろごろ甘える。満足したのか、
ふと立ち上がってどこへともなく歩いていってしまう。
その15分が続くこと5日間、1週間前の午後、訴えるような目を潤ませて立ち上がり、後ろ脚を引きずりながらのろのろ立ち去って行ってしまった。
猫は自分の最期を見せない----。
「これは明日はもうやってこない。今日が最後だったのかもしれない。」後姿が語っている。
二人で話した。我われもいずれああなる。ゆくりなく出会ったスポット君が身を持って教えてくれたじゃないか。
ありがたいことだ。悲しいことだ。悲しいことだ。ありがたいことだ。
人も動物もおなじ。生命が枯れていく姿を教えてくれたスポット君。
あの子に感謝しよう。そして我われもしっかり生きよう。生きていこう。二人の思いは一致する。
https://youtu.be/RH9plm6E_bQ?t=2 ねこにまたまび
里山の暮らし
851 2025.1.24
運転免許証の更新ができた
前日の夜まで読書に浸っていたので、警察での視力検査が通るかどうか不安だった。
ところが、前回の更新時よりも視力が「良くなっていた」ので、らくらく通過できた。不思議だ。
この20年間というもの、毎朝ブルーベリーと夕食後の韃靼そば茶を続けていたのが効果あったのかもしれない。

ブルーベリーにはアントシアニンが、韃靼そば茶にはルチンが通常の蕎麦の100倍以上含まれていると言われているので、食べるとなんとなく効果があるような気がしていた。
ブルーベリーはソース状にしてヨーグルトにかけている。そば茶はそのままふりかけのように食べてもいい。
ルチンには毛細血管を広げ、血流を良くする働きがあるとされている。ポリフェノールの一種で、抗酸化作用があり、ビタミンCの吸収を助けるらしい。
正月明けから、朝6時の気温がマイナスの日が続き、今朝などマイナス5℃。庭には霜柱がざくざく立ち、どこもかしこも凍り付いている。水道管は水抜きしてあるので大丈夫だ。この土地は不凍深度が20cmと浅いけれど、万一の事故を考えて、冬の来る前に水抜きをしておく。
山は白い。でも林は裸木が並んでいるだけ。目で緑の物を探す朝。
食べること
図書館で借りてきた献立の本
『おおざっぱ和食』、『衝撃的においしいひき肉レシピ』、『今日、作りたくなるとっておきご飯』
こうやって並べるといかにいい加減なのか分かってしまう。いいのです。
里山の暮らし 850 2025.1.19
あれから30年
30年経ったというのに、30年経ったからこそ、毎年1月にな
ると記憶の底から湧き上がってくる辛い思い出がある。
1995年1月17日午前5時46分。黎明の時。
地面が揺れるほど恐ろしいことはない。東北大震災の方がはるかに被害は大きかったとはいえ、この神戸の地震ほど自分の精神に傷跡を残した事件は無かった。
それはなぜか。守るべき対象が目の前にいたからだ。
受験生を抱え、センター試験の前後という大事な時期、それに家族の病気が重なっていた。余震はしきりで、揺れる数秒前には山が鳴り、雉が何羽も鳴き喚いて暗い夜をますます不安に陥れていた。
友人、知人の何人かが犠牲になった。
亡き兄の奮闘を讃え、犠牲者を鎮魂するために、過去に書いた日記を再掲する。
阪神淡路大震災勃発 1995年1月17日 午前5時46分52秒 犠牲者は6,434人
今朝、あの時間に目を開けて思い出していた。寒中でいまだ暗く、早暁とも言えない5時46分。突然突き上げるような地震が起きた。その後の右往左往ぶりは、いまさらことあげたくもない。受験生を抱え、夫の仕事も多忙を極める1月が、どのような状態にあるかは想像していただくしかない。そこへ大地震が起きた。
忘れようとするほど思いだす。悲しみも苦しみも、これは人生の醍醐味。甘受することの難しさはあるが、その思い出を胸に抱いて生きるほうが楽になる
かもしれない。地震について伝えるべきことは多いけれど、これを機に26年間封印していたことを書いておこうと考えた。さもないとあの時の兄夫婦の働きは誰の記憶にも残らないだろうから。
中国山地の山峡に私の生まれた村がある。年老いたと言え父方の親戚が何人も住んでいる。
そのなかの従兄の話をしたい。従兄には子供が4人いた。3番目の息子(従甥・いとこおい)が大阪の大学に通い、兵庫の海沿いに下宿していた。その下宿は、戦後すぐに建てられた昔ながらの木造平屋家屋で、あの地震にはひとたまりもなく崩れ落ちたという。そして迎えた若すぎる死。無念の死---不条理だ。一週間後には引っ越す予定だったのに。
あの混乱の中で死者を丁重に弔うことはとてもできない。
実兄が和歌山に住んでいた。移動制限があって動きが取れない従兄から連絡を受けて、兄夫婦は和歌山から一日がかりで兵庫の現場へ行き、がれきの中から、従甥を探し出した。兄夫婦は人目に立たぬよう、毛布に包んだ甥を後部座席に横たえ、寒中なのに冷房をかけながら走った。山陽道は検問があるので兵庫からまっすぐ北を目指し、山陰の裏道を探しながら丸一日かけて、従兄の待つ家へ息子を届けることができた。母親は息子の帰りを待ちわび、一週間で頭髪が真っ白になったと聞いている。
がれきのなかのご遺体を、どのように引き取ってきたのか。死亡診断書はどうしたのか。遺族が遺体を車で運ぶこと自体は、法律に抵触しないというものの、損傷する危険もある。ただ一心に、子供をその親に返したいという思いで、ひたすらめざした。
疾く早く、山を越えようと。あの阿鼻叫喚の中、駆け抜けるように過ぎた3日間。兄夫婦はその時何が起きたかを、これ以上口を閉ざして語らなかった。
その兄も、今はもうこの世のものではない。息子を失ったその父も、先年亡くなった。 |
里山の暮らし
849 2025.1.16
御年97歳が手がけた林檎 
硬くてぱりぱり。酸味が強くてこんなリンゴが大好き。
年の暮れに大量に準備した食糧が底をついてきた。今日はは出かけないと食卓が貧しくなる。近くの道の駅に新鮮な野菜が出ているはずだから。
うれしい。道の駅に林檎があった。10個で400円。けど小ぶりで成りが悪い。
レジのいつもの人に「ことしのリンゴは不作なのね」と話しかけると、
「山の上の果樹園は、林檎の木が古木になってしまってことしは虫が付いたらしいの。だから来年はもう作るのを止めるんですって」
「それは惜しいですね。見かけは悪いけど林檎らしい林檎なのに」
「そうねぇ、その方もう97歳におなりなの!」。
驚愕!97歳なのに果樹園で働き、高齢者講習にもパスして軽トラックで納品に来られる。お酒も召し上がらず煙草にも無縁、悪い遊びもせず-----ひたすら読書が人生の楽しみ
とおっしゃているらしい
。
「いろいろ、人生の先輩として教えられることが多いですね」と話して帰ってきた。大切に食べよう。
マイナス5℃の朝から3時間経ってもまだマイナスの気温のまま。そんな朝なので、身体をぐるぐる巻いて出かけてきた。身体を冷やさないように、タイツと〇〇〇の間に「貼るカイロ」を貼って出かけたので途中はぬくぬく。
ところが家に帰って見ると、間に貼ったカイロが見当たらない。どこにも寄り道していないかのに、はてはて不思議なことが起きるものだ。どこに落としてきたのだろう。
そのうち出てくるかもしれない?
「まてばかいろのひよりあり」って言うよね。
洗濯機の中で見つけた、こんなことになりませんように。
午後2時、こうやって机に向かっていても、外はようやく0℃の寒さ。
里山の暮らし 848 2025.1.6
明けましておめでとうございます。

中央のやや膨らんでいるのが「那須茶臼岳」(1915m)。9合目までロープウェイが通じているので、体調が整えば比較的たやすく頂上に立てる山。
まだロープウェイなど通じていなかった時代に、小学生の田部井順子さんは頂上に立って周囲の景色に感激した。そのことがのちに登山家を目指すきっかけとなったと講演会で話され
ていた。もう10年以上前のことだ。
1970年、アンナプルナV、1975年女性初のエベレスト登頂成功。その後女性初の世界初七大陸最高峰登頂成功と実績を積み重ねて来られた
田部井さん。エベレスト登頂後は、登山に一切スポンサーを付けていない。
昨年12月。ネパールへ旅して田部井さんが登られたエベレストやアンナプルナVを、この目で実際に見たこと。これが昨年一番の思い出になった。
今年も良い思い出を積み重ねられるように、自分の力にあった速度で時を過ごそう。
他人のために、自分のために。
・ ひと粒の竜の玉めくいのちかな

・いつになくこころしづかに明けの空
・はだか木を裸木として栗鼠きたる
本土リス
本土リス。
冬の間に、野鳥に食べさせようと集めてきたクルミをかすめ取って山桜の木の上に逃げて行った。
ゆっくりお食事中。
冬毛なので、耳の毛が長い。
里山の暮らし 847 2025.1.1
里山の暮らし 2024年1月〜2024年12月まで (letters16) |