すいかずら
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すいかずらは日本名を忍冬。冬に半分葉を落とす、半常緑のツル性植物。秋に黒い実がなります。 |
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![]() 『赤毛のアン』第5章 アンの身の上 村岡花子訳 (I think it must have had honeysuckle over the parlor window and lilacs in the front yard and lilies of the valley just inside the gate. ) |
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すいかずら、ライラック、すずらん。 この花々はアンの記憶を飾る花。なかでもすいかずらは、その絡む動作から、アンの何かに、どこかに属したい、自分が不安定な身分ではなく家族の一員でありたい・・・・その思いを具現するものだとの印象を受けるのです。 |
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![]() 良い香り 蜜をチュッと吸うと少し甘い。 |
![]() (アンは淡い黄色のすいかずらの小枝を何本か束ねて髪に挿した。動くたびに、あたかも祝福が降り注ぐように、甘やかな香りが漂うのが好きだった ) 『赤毛のアン』 第37章 死の訪れ (拙訳) |
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心のささえとなっていてアンが大学に進み、自分は一人取り残されるのかと悲観するマリラを力づけるシーンの背景に、甘い香りのスイカズラを選んだモンゴメリのセンスの素晴らしさ! ところが、なぜか。村岡訳にはこの部分が抜け落ちています。不思議なのです。 何らかの意思が働いたていると考えてみました。 ......家族の大きな部分を閉めたマシュゥの死を「からむ」スイカズラを取り除くことによって表現したかったのか....心のうちをさらけ出すことのなかったマリラ。整合性を考え、この部分をを訳すことを逡巡し たのか....
参考までに:村岡花子訳改訂版にはこうあります。
この部分の「pale-yellow honeysuckle 」は日本原産のスイカズラ(忍冬
・Japanese Honeysuckle
(Lonicera Japonica)かもしれません。名前のとおり、日本原産ですが、北米では園芸種として良く知られています。 |
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( "The last Wednesday in August. They are to be married in the garden under the honeysuckle trellis. . .the very spot where Mr. Irving proposed to her twenty-five years ago. |
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スイカズラにはほかにも花が細い筒状で、花先が裂けてラッパ状になる代表的な品種があり、「Trumpet Honeysuckle 」と呼ばれます。(Trumpet honeysuckle(Lonicera sempervirens)) 原産地は北米。野生化したものが北米東部のあちこちで見られ、やはりツル性で日本原産のスイカズラと違い、常緑。熟した実は赤。写真のように花の色は外側が赤、内側が黄色味を帯びたピンク。 和名をツキヌキニンドウ(突抜忍冬)とも言います。葉が対生し、一番花に近い頂上の葉は連続していて、その葉の間から花茎が突き抜けているように見えることから。 下の写真はその花。わが家のトレリスに絡み付き初夏を謳歌中。 暑さ寒さに強く、生育旺盛、まことに強靭。 実は、あまり生長しないようにコントロールするのが大変。 |
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![]() 庭のトレリスに咲き上るスイカズラ (ツキヌキニンドウ・突抜忍冬) ○ 蜜色のひかりをまとふ夕まぐれたましひ括る黄のすいかずら (Ka) |
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