真っ赤な草の実
ゴゼンタチバナ Bunchberry Cornus
canadensis ミズキ科ゴゼンタチバナ属 真紅の草の実とは、ゴゼンタチバナかアメリカヤマゴボウか
ゴゼンタチバナは、ミズキ科ミズキ属の常緑の多年草。針葉樹林や林縁に群生し、秋に房状の果実が赤く(スカーレット色)に熟し、葉も紅葉します。北東アジア、北米に分布し基準標本はカナダのもの。
名前の由来は、加賀白山の最高峰の名前の「御前」、赤い実の「タチバナ」から。 |
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しだ(ferns)や星草(starflowers)やすずらん(wild
lilies-of-the-valley)や(*)真紅の草の実(scarlet
tufts of pigeonberries)がずっとその道に沿って茂り、空気はいつも快い香気が漂っていた。 『赤毛のアン』 第15章 学校異変 村岡花子訳
(ferns
and starflowers and wild lilies-of-the-valley and scarlet tufts of
pigeonberries grew thickly along it;) |
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ピジョンベリー ゴゼンタチバナ |
インクベリー (ヨウシュヤマゴボウ、アメリカヤマゴボウとも) 赤黒い実が印象的 |
『Field Guide to North American
Wildflowers: Eastern Region』 によると、Pigeon
berryも、CrackerberryもBunchberryの別名とあります。クラッカー・ベリーは、食べるときパリパリと音がすることから。日本のサルトリイバラの実に似ていますね。アメリカヤマゴボウはヤマゴボウ科/ヤマゴボウ属の植物。
モンゴメリがこの「ヨウシュヤマゴボウ」をイメージしていたのなら、アンとダイアナがこの液果で遊び、赤紫色に染まってしまったエプロンを嘆くシーンを挟んでもよさそうですね。 |