万葉の植物 わかめ を詠んだ歌 2012.12.26 更新 |
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![]() 北海道以南の海岸の浅瀬に生育する褐藻類の海草。根の部分で岩に付着していて、酢の物、汁の実などの食用。 葉の部分を伸ばし秋から冬にかけては柔らかく美味。その後は次第に生長し翌年春には長さ1.5mくらいになります。 古代は豊作祈願の神事などにも利用されました。広がった葉の基部に厚くなった葉状部がちぢまり、折れ重なったような部分があります、それがメカブ(和布蕪)。 ワカメの別名に: 海布(め)、若布(にきめ)、和布(にぎめ)、海藻(にぎめ)、海布葉(めのは)、布の葉(ぬのは) など。
高血圧症に、肥満の予防に、水質浄化に、多角的に役に立つワカメですが、驚いたことに現在ワカメは、「世界の侵略的外来種ワースト100」
に選定されている種なのです。 |
集中2首。 ![]() (「比多潟の礒のわかめの」は「立ち乱え」の序として詠まれています。心が乱れる様子を、波に揺れるわかめに託して。) ![]() (「角島の瀬戸」は瀬戸内海の島。この島と本土との間の海峡は狭く、和海藻(にきめ)のような柔らかい海草が取れます。角島の娘は、他の人にはともかく、私にはとてもやさしかった、の喩え。わかめを取る海女が性情荒く見えても私には優しく愛おしい娘に思える。 「人のむた荒かりし」とは生長したワカメ=アラメのことか。) |