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2003年6月〜12月 にわか大工腰痛を抱え奮戦するの記 |
デッキ、ベンチ、トレリスづくりと相棒の木工工作熱は、とどまるところを知らず、病膏肓に入る。 ミニログを建てたいと、建てるぞ!との間はほんの一歩の距離だった。建てるぞ!のあとは例のごとく目的にまっしぐら。 こんな、「目的地一直線寄り道なしあとさき考えず反省なし波高し」の相棒とこれから数ヶ月間付きあうのか。 これはトホホの秋になりそう。究極の工作・・・それは家づくり。 あたふたあたふた。 ミニログ建設日記の始まり。 |
建てるのは、BIGBOX社が北欧フィンランドから輸入しているログハウス「MERI(海)」。 |
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6月〜8月 整地する
建設予定地に生えている樹を切り倒し、整地する。 |
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8月 ヒッパラー登場 強力な助っ人あらわる。その名も「ヒッパラー」。 |
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9月2日 防腐処理をする
土台になる木に防腐剤・クレオソートを塗る。 |
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9月6日 地縄を張る これこそ縄張り。 |
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9月17日〜 基礎工事開始
これは専門家にお願いすることにした。大事な基礎だ。大量の生コンクリートや鉄筋を扱うのは素人には無理、無駄が多い。 |
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9月17日 遣り方
トランシットという器械を使って水平取りをする。
いちど小窓を覗いてみたかったが、言い出すチャンスがなかった、残念。 |
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9月17日 砕石を投入する
いよいよ掘り方始め。 |
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9月17日 転圧する
砕石を自走式転圧機で転圧していく。 |
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9月18日 鉄筋を組む 基礎配置図に従い、600ミリ角の型枠に、13丸の異型丸棒を切って曲げ、鉄筋を組み込んだ。
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9月19日 墨入れ 珍しいものを見つけた。 |
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9月19日 ベースコンクリート打ち 鉄筋を組んだ上に生コンクリートを流し込んだ。
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9月21日 相棒はパラノイアだ 台風15号がもたらした雨のなか、相棒はデッキ部分の基礎の上に沓石を立ち上げ、アンカーコンクリートを打った。 |
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9月22日 コンクリート注入 基礎コンクリートの上にボイド菅を立てて、コンクリートを注入し
、アンカーボルトを取り付けた。 |
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9月24日 基礎工事終了 「土木やさんはセンチで
、機械やさんはミリで、電気やさんはミクロン」で勝負すると聞いたことがある。 |
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9月26日 デッキ部分を製作する デッキ用の束柱を立て、仮設作業用のプラットフォームを作る。 |
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9月27日 本体の土台製作
あらかじめ夏に作っておいた土台を設置した。
この土台は本来不要のはずだが、相棒は地面からの湿気が直接ログ本体に影響を与えないように、土台を用意したようだ。 |
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9月28日 臨時の床を張る 普通ミニログを建てる時には、足場を組み外壁から組み上げていく。 |
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10月1日 ログ資材搬入 相棒は朝5時に起きてトラックの到着を待っていた。 |
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10月2日 根太を据える 時は秋、日はあした。裏庭に光満ちて、相棒は根太を据えつける。 |
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10月3日 有朋自遠方来 千葉から助っ人あらわる。相棒の親友夫婦と愛犬ゴンちゃん。 |
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10月4日 初期調整する 正しくログが組まれているかどうか調べてみる。
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10月5日 横梁を入れる 助っ人ご夫婦は愛犬を残して磐梯山へドライブに出かけた。 |
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10月6日 いよいよ棟上げ
晴れ。天は我に味方す、と相棒。光秀さんみたい。 |
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10月7日 椿事が起きた ところが、喜んだのもつかの間、椿事が起きた。 棟の梁(A)と、溝にしっかり打ち込んである小梁(B,C)壁の上の梁(D)は本来直線で結べるはずだ。それを見越してすでに相棒は、妻面の一番上に乗せてある三角の板を釘で打ちつけてしまっている。 しかし、結べない。棟の梁(A)が10mm飛び出している。おかしい。 代理店に聞くと「AとDを結び、その線上に小梁(B、C)を下から押し上げるようにあわせる」という返事があった。 こんなことはどこにも書いていない。
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10月8日 野地板の幅にバラツキが
ある 野地板(屋根板、内面は天井板。 (2940mm×87mm 片屋根に55枚張る)の幅にバラツキがあることが分かった。 最大1.5mm。このまま張り続けると末端で帳尻が合わなくなる。 そこで相棒は考えた。 起点を決めて目盛りを付けそれに合わせてきちんと張っていこうと。はは。 こういうことを考え実行に移すところはいかにも相棒らしい。 Yamaなどは「最後の板を形に合わせて切ればいいじゃん」と考えるけどなぁ・・・。 たったイチテンゴミリではないか。 幸い晴れが続いているが、二重の壁で隠れない部分(ノッチ=交差部)に防腐・防カビ・耐候塗料(キシラデコール)を塗る。これでひとまず安心。 |
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10月9日 朝夕冷える 寒露。今朝の気温6℃。 |
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10月10日 屋根を張る 梅雨時の材木膨張に対処するため、野地板と野地板の隙間をどのくらい空けて張るか悩む相棒。 |
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10月15日 スペーサー取付け
さてこれからが相棒のがんばりどころだ。 |
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10月16日 鼻隠と破風の取り付け 腰痛に続き相棒に新しい敵が現れた。 屋根の上で太陽に思いきり当たり、秋の風に吹かれているうちに発症。 |
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10月17日・18日 断熱材を張りこむ トラックを借りて、大量の断熱材を運んできた。
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10月19日 屋根を張った 断熱材を間に屋根が二重になる。 いままで作業用として使っていた仮の床のコンパネを剥がし、屋根の大きさに合わせて切る。
最後に軒先水きり鉄板(カラー鋼板)を打ち付ける。 |
10月20日
屋根張りのレクチャーを受ける BIGBOX社の那須地区代理店、那須山遊家(那須サンユーホーム)のI氏来訪。屋根材の張り方のレクチャーを受けた。 |
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10月21日
アスファルト・ルーフィングを葺く 飾り用の破風を付け終える。おぉフィンランド!
タッカー |
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10月22日 終日雨 ZZZZZ・・・・・。ZZZZZ・・・・・。ZZZZZ・・・・・。 |
10月23日
屋根を葺き終えた Yamaは庭仕事(夏の花の整理、ビオラの植え付け)に忙しい。 相棒はこの日、屋根を葺き終えた。 フィンランドでの梱包ミスだろう。 釘が全体量の6割しか届いていない。急遽BIGBOX社から取り寄せるも、やはり不足している。 地元の金物店で同じような釘(亜鉛メッキされた釘)を購入し、無事に屋根葺きを終えることが出来た。 |
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10月24日〜28日
長尺トップライトを作る 次は長尺トップライト作りに取り掛かる。
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10月29日〜31日 アルミサッシを作る
アングル型アルミに、中空ポリカーボネート板を挟み込んでビスで止め、アルミサッシを作る。
グラインダーで仕上げをする朝、両隣が留守でヨカッタ。
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11月1日〜2日 板金工にもなる 屋根葺き職人から板金工へと変わり身の早いこと。 |
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11月3日 トラスを仮組みする これが相棒らしいところ。 |
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11月4日
第2の上棟 トラスを上げる 秋色濃し。気温15度。 |
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11月5日
トラスの解体 部材調達 朝一番にお客あり。 |
11月6日
部材を作る。 雨。暖かい秋の日。ガレージに座り込み設計変更した部材を作る。 |
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11月7日 2回目の仮組み アルミサッシは今までのものを流用したので、まずまず仕事がはかどり、午後2回目の仮組みをした。 |
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11月8日 トップライトの上棟 さてさて、ようやく改訂版のトップライト(1000mm×2300mm)の取り付けの日だ。
これからこの下に取り付ける、超断熱三重ガラス窓を製作する予定だ。 しかし、シイタケの種駒1000個ををホダギに打ち込む仕事も待っている。相棒は常に忙しい、または忙しがる人間である。 |
なぜ相棒は天窓にこだわったのか。 柱の役目をするログの交差点から一定の距離には、開口部を設けることが出来ない。 ログハウスの欠点は「内部の暗さ」だと言えよう。 この欠点をおぎなうために、面積が同じだとすると、壁にある窓の3倍の明るさを取り入れることができる天窓を付けることにした。ログの中で絵を描きたいし、彫刻も楽しみたいとなるとやはり自然光が欲しいと考えたのだろう。 天窓の欠点は、雨仕舞いが難しくトラブルを起こしやすいこと、暖冷房の熱が逃げやすく、外気の影響を受けることだ。 |
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11月10日 雨 10℃ 床に断熱材を張った。 屋根が出来上がるのを待っていたかように冷たい雨が続く。 |
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那須山遊家(那須サンユーホーム)のI氏のアドバイスどおり、床張り専用の釘(50mm、アマテイ社製)を用意した。 |
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11月16日 床に塗料を塗った 床を保護するため、油性木工用着色ニス(ウレタンニス)を塗った。色はライトオーク。 |
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11月18〜22日 巾木と廻縁を取り付ける 床に2度目の塗料を塗り終えた。 乾くのを待って巾木と天上廻縁を取り付ける。 床と天井を向いての作業が続き、相棒は腰と首が痛くなったようだ。 ネクタイを締めたように部屋がきりっとした。 目立つ場所なのでかくし釘を使った。 (かくし釘・・・このまま打ち込み、とび出している青いプラスチックに当て木をしてかなづちで払うと、ぴょんと取れる。ほとんど釘痕は目立たなくなる。) 電気工事の見積が届いた。高い! |
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11月25日 外壁に間柱を取り付けた コストダウンを目指し相棒は工夫を凝らす。 |
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11月27日〜29日 電気工事が終わる 電気工事の値引き交渉に成功。
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11月27日 はじめて窓を取り付けた。 とたんに壁が生きてくる。かわゆい。 間柱をスペーサーとして利用し、本体の外壁に断熱材を張り込んでいく。 電気配線の上に張る断熱材はそこの部分をくり抜くという手間をかけた。 「なに、時間はたっぷりあるから」と大雨のなか、相棒はやせ我慢。 いい男を演じるのは辛いものだ。
外壁に外壁を付け足す |
11月28日
疲れてきたかな? どうやら相棒、長丁場の工事で疲れがでてきたようだ。計算ミスを続けてする。 |
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11月29日
終日雨。 雨の日。「すきやき」どころではない。 |
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11月30日〜12月3日
工事は同時進行していく 間柱(スペーサーに使う)の取り付け、断熱材の張り付け、防風・防水・透湿シート張り、外壁板(17mm)張りと工事は同時進行していく。終わった面にはすかさず、防腐・防カビ・耐候塗料(キシラデコール)を塗った。 |
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12月3日 北窓を開ける 「北窓を開ける」は春の季語だが、この季節に北窓を開けるとは・・・。 |
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12月4日 ドア取り付け ふらりとやってきた隣人を捕まえて、ドアを運ぶ手伝いをしてもらった。 |
12月5日〜9日
以下同文で仕事が進む。 山から小僧が降りてきた。ちらちらと小雪が舞う。那須の山は雪景色に変わった。 |
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12月10日 微調整が残る 外回りがなんとか終わりそうだ。最後の壁を打ち付けて相棒ほぉぉぉぉっとした様子。ここまで怪我がなくて良かった。 |
冬が来た。 ここのところ朝の気温マイナス3℃。 日陰の霜柱は一日融けない。 窓とドアの仕上げとペンキ塗り、セトリング対策、軒下天井板と屋根の取りあい部分を発泡ウレタンフォームでふさぎ、廻り縁を取り付けるといった工事部分が残った。 天窓を一度全部外し、天窓の下に三重断熱ガラス窓を作成して付け、再度天窓を取り付けるといった大工事も残っているが、ぼちぼちやろう。 し・か・し。ぼちぼちという言葉は相棒の頭の中にはない。 せっせとやるに決まっている。線路は続くよどこまでも。いやいや、どこまで続くぬかるみぞ。 |
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12月12日〜14日 今年のログ最終雄姿
相棒、目標達成感からだれるも、引き続きこまごまとした仕事をこなす。
ドア枠と窓枠を取り付け白くペンキを塗った。
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続く | ログはまだまだ未完成。来年に続く |