Mr.Yamaのレンガ積み入門  門柱を立てる 

               2003年5月〜6月

 

レンガの門柱の作り方について、時に問い合わせがあるので、念のため、このページを再掲します。 

レンガで門柱を立てるには、プロのテクニックが必要なようです。
外注すればその費用は1組で約25万円。自作すれば材料費が1組15000円程度で済みます。

我が家で採用した方法をご紹介しましょう。
体を動かして何かを作りたい人なら、簡単に工事を進めることができます。(2010年.4月)



    「庭造りの最後の段階まできた。
    正門をレンガで作り、敷地を区切るためにフェンスを張り巡らすことにした。
    相棒はレンガ仕事が大嫌いだ。
    腰が痛くなる、仕事がはかどらない、目地幅を一定にできない。
    なにより水平と垂直を出すのが素人では難しい。
    そこで、いつも工夫を凝らす人・・・わが相棒Mr.Yamaは考えた。
    目地幅を一定にするために独自のスペーサーを考えつき、レンガの水平と垂直を
    簡単に出せる「治具・ジグ」を作ろうと。(2004年6月)」
  
  
 Mr.Yamaの「門柱のレンガ で建てるには 説明文へ  
 
       
 

基礎工事 5月 基礎工事

門柱を立てる部分の土を堀り上げ、砂利を敷き転圧する。
この上に生コンクリートを練って流し込んだ。 
治具を作る 水平と垂直を出すための「治具(じぐ)」を
自作する。


治具(型枠)の足元にあらかじめ「取り付け用合マーク」を用意し、レンガ門柱の基礎コンクリートには固定用のボルトとナットをはめ込んである。

このボルトとナット、さらに左に見える支え棒を利用して型枠を固定し垂直を出す。

内部の目盛りにそってレンガを積んでいく算段だ。
同時にレンガの横目地も決めることができる。
水平出しは水準器を使う。


この治具(型枠)は数段レンガを積んだあと、そのたび取り外して、目地の仕上げをする。

 
目地を決めるのが難しい 6月 これが相棒の新案特許?

プロの左官は、モルタルを目分量ですくい取り、レンガに付けながら縦と横の目地の厚さを決めていくが、素人には難しいわざだ。

白く見えるのは、厚さ10mmの発泡スチロール。これを目地モルタルの代用品として使うことにした。
縦方向のスペーサーになるわけだ。

参考までに、ブロック・レンガ用目地スペーサー 「楽目地・らくめじ」という目地決めの既製品があるが、1枚80円前後でコストがかかり過ぎる。
レンガ積み レンガを積む

思い立ったら完成めざしてまっしぐらの相棒だ。
しかし目地モルタルが固まるのに丸一日かかる。
4段以上積むとレンガの重みで目地モルタルがつぶれてしまう。

しぶしぶ3段/1日というピッチで仕事を進める。
(梅雨が近付き気ばかりあせっているようだが、実のところ腰痛持ちの相棒にとって、座ってする仕事の量としてはこれが限度だろう
門柱内部にモルタルを入れ込む 門柱内部を埋める

プロは門柱内部の空洞に生コンを詰めるが、施主兼工事人の自由さ・・・フェンスブロックを埋め込むことで省力をはかった。
8段まで積んだところで、両側に脚立を立て、フェンスブロックをスライドさせながら空洞に入れ込んだ。

これで;
・生コン練りという重労働を省ける
・白華現象(レンガにしみこんだセメントのアルカリ成分が白い粉状になって表面に出てくる現象)をいくらかでも軽減することができる。

電気配線を 鉄筋を入れ電気配線をする

鉄筋の代わりに「ずんぎりボルト」を通した。

将来を見越してコンクリート内部に電気配線を用意した。これで門灯を設置することもできる。
笠レンガを積む 笠レンガを積む

いよいよ天辺の笠レンガを積むところまでたどり着いた。

目地モルタルは、少し固まるまで置き(約1時間)スポンジと水を使って掃除すると綺麗にしあがるということが、ここまできてやっと分かってきた。

 

完成した門柱とフェンス

  完成。(2003年6月)
記念樹に、プンゲンストウヒ と ヒノキ、高野槙を植えた。

右の門柱の下部にはすでに白華現象が起きている。
フェンスは三協立山アルミ社製の「木粉入り樹脂」を使用した。
一見木製だが、かびない、腐らないとメンテナンスフリー。
自然な風合いを併せ持ち、エクステリア材料はすべて木を使うという相棒の信念を覆させた。