すもも
スモモ Wild
Plum バラ科サクラ属の落葉低木
すもも(李)はバラ科サクラ属の落葉高木。果実の酸味が強いことから「酢桃」と書かれることもあり、生食にジャムに果実酒に、乾燥させて干しスモモにと利用されます。 写真は日本のスモモの白い花。 |
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野生のすももがかげろうのような花をしだれさせている(wild plums hung out their filmy bloom)窪地を通ったりして行った。・・・ ところどころ野生のすもも(wild plum)が岸からのりだしているようすは、爪先立てて水にうつった自分の姿をながめる少女を思わせた。 『赤毛のアン』 第2章 マシュゥ・クスバートの驚き (Matthew Cuthbert and the sorrel mare jogged comfortably over the eight miles to Bright River. It was a pretty road, running along between snug farmsteads, with now and again a bit of balsamy fir wood to drive through or a hollow where wild plums hung out their filmy bloom. The air was sweet with the breath of many apple orchards and the meadows sloped away in the distance to horizon mists of pearl and purple; while)
(アラン牧師夫妻をお迎えするのに)それと、マリラお得意のあんず(yellow
plum preserve)の砂糖づけ。これはマリラが特別に牧師さんがたのために、しまっておくごちそうなのよ。 |
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マリラが牧師様に特別に用意したのは、黄色のプラムの砂糖漬け(yellow plum
preserve)でした。 ほかに blueplumもあり、村岡はこれを「あんず」と訳しています。別紙で見てみましょう。 「かげろうのような花がしだれる」、「爪先立てて水にうつった自分の姿をながめる少女」、あるいは「かすみのような美しいヴェールをまとったお嫁さん」。これらの村岡訳を並べると、すもものいかにもふわふわとした華奢でさわやかな花、そして花の命の短さを感じるのです。 この「かげろう」という表現は、儚い命しか持たない虫のカゲロウなのか、あるいは陽炎なのか。あなたはどちらだと思いますか。(私なら「縫い目のない羽衣のような」と書きたいところ。蛇足でした。)
花の蜜がよほど虫たちにとって魅力的なのか、花を開いたと思うと受粉を済ませ、数日で散り始めるすももは、春の早い時期の風物詩。 |