やまたちばな (万葉表記
山橘 夜麻多智婆奈)
ヤブコウジ (ヤブコウジ科)
ヤブコウジ。ヤブコウジ科の常緑小低木。背の高さは15センチから20センチくらい。初夏白淡色の花を下向きに付け、実が晩秋に赤く
熟すと、やおら存在感を増す植物。斜めに差し込む冬の弱い日の光に、丸い実が照り輝く様子に目が止まります。実は春まで落ちない
ので霊力のあるめでたい植物とされ、正月飾りに使われます。
葉が橘の葉に似ているそうですが、いかがでしょう。
赤い実が緑の葉陰に目立つので、色に出る、実が照ると言った表現が遣われました。
良く似た植物に、マンリョウ(万両)、センリョウ(千両)、があり、このヤブコウジは十両と呼ばれていますね。
更にアリドオシ(鋭い棘があり、同じく小さくて赤い実が
付く)を揃えて、「万両、千両、十両有り通し」と欲張ってみますか。
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