万葉の植物 やまぶき を詠んだ歌 2011.4.3 更新 |
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![]() ヤマブキ (バラ科) 山野に普通に見られる落葉低木で、那須では扇状地を流れる小川や、やや上部の渓流沿いなどに良く見られます。 花弁は5枚。八重咲きもありますが、八重は実を付けません。花期は5月。
(おまけ) |
![]() (山清水とは、生命を蘇らせる伝説の泉。) 万葉びとは、 山吹の花を生命の泉のほとりに咲く永遠の命を象徴する花と見ていました。山吹の花の黄色は黄泉の国の色。精霊が宿る岩清水の湧く場所に、十市皇女の魂が眠っているのではないか。 皇女に会いたい、と直截に詠むので無く、「会いに行こうと思うけれど、道が分からない」と詠む高市皇子。異母姉の十市皇女を壬申の乱 の戦火から助け出し、父大海人皇子(のちの天武天皇)の元に連れ帰りました。この歌は十市皇女の死に際して詠みかけた歌。特別な感情を 持っていたのですね。)(山たづね。招魂の行事に亡き皇女への思いを述べる皇子) ![]() (このかはづはカジカ・河鹿のことか。季節の巡りと共に、死と再生を繰り返す聖なる動物。) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() (家持は、山吹の花を左大臣橘諸兄にたとえ、永遠の命もがも、と歌います) |