万葉の植物 うのはな を詠んだ歌 2010.5.24 更新 |
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うのはな (万葉表記 宇能花 宇乃花 宇野波奈 宇能婆奈 于花) ウツギ、ウノハナ (ユキノシタ科) ウノハナ(卯の花)はウツギ(空木)に咲く花。古代は農事の始まりを象徴した花でした。 ・卯の花を挿頭に関の晴れ着かな (曾良 白河の関で) 集中24首に卯の花が詠まれています。 |
卯の花のともにし鳴けば霍公鳥いやめづらしも名告り鳴くなへ 大伴家持 巻18-4091 卯の花の咲き散る岡ゆ霍公鳥鳴きてさ渡る君は聞きつや 作者不詳 巻10-1976 春されば卯の花ぐたし我が越えし妹が垣間は荒れにけるかも 作者不詳 巻10-1899 卯の花を腐す長雨の始水に寄る木屑なす寄らむ子もがも
大伴家持 巻19-4217 霍公鳥鳴く峰の上の卯の花の憂きことあれや君が来まさぬ
小治田広耳 巻8-1501 卯の花の散らまく惜しみ霍公鳥野に出で山に入り来鳴き響もす 作者不詳 巻10-1957 時ならず玉をぞ貫ける卯の花の五月を待たば久しくあるべみ
作者不詳 巻10-1975 佐伯山卯の花持ちし愛しきが手をし取りてば花は散るとも 作者不詳 巻10-1259 |