万葉の植物      つづら を詠んだ歌
                               2010.4.13 更新           

 
  

   
つづら (万葉表記:  都豆良  黒葛)     アオツヅラフジ (ツヅラフジ科)

つづらは落葉する木本つる植物の総称。ツヅラやフジにこの別称が使われています。 
青葛藤(あおつづらふじ)、または青葛(あおつづら)とも書かれます。
黒葛の表記は、夏の間は蔓が緑色をしてい ますが、蔓が枯れると黒くなるところからきました。
葛篭とはつるで編んだ籠のこと。 現在も秋の終わりにこの蔓を集め、籠に編んでいる友人がいますが、このアオツヅラフジを使った籠が最高級品だとのことです。
 

駿河の海おしへに生ふる浜つづら汝を頼み母に違ひぬ                        東歌  3359 

上野安蘇山つづら野を広み延ひにしものをあぜか絶えせむ              東歌  3434