万葉の植物 なはのり を詠んだ歌 2012.12.21 更新 |
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![]() ウミゾウメンとは海素麺か。ベニモズク科の紅藻類で波の荒い磯に付く海草。細長い海草でひも状。食用。 ナワノリ=縄海苔。浅瀬にあって波に揺れる姿を目にし、引っ張ると採取できることから「心をたぐり寄せる」の表現に使われます。栃木は海の無い県ですから、このウミゾウメンにお目にかかるのは難しい---。 |
![]() (「海原の沖つ縄海苔」は「うち靡き」を導く序詞。心が萎え、寂しくてあなたを思う。恋の歌。) ![]() (「なはのり」と「名」が同音。激しく貴方を恋しても、けっして名前を明かしません。) ![]() (「縄海苔を繰る」と「来る」を掛けたもの。天平8年6月、難波を船出した遣新羅船。秋には帰ると妻に言い残した、その秋が来たのにいまだに筑紫の港にとどまっている。月日は過ぎ行くもの、月が美しくも悲しく心に写る--。) |