万葉の植物 もも を詠んだ歌 2011.5.1 更新 |
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もも (万葉表記
桃) モモ (バラ科)
バラ科の落葉高木。春もやや進んだころ、写真の通りの桃色の花が咲きます。原産は中国。古い時代に日本に渡来。 [伊邪那岐命(いざなきのみこと)が、伊邪那美命(いざなみのみこと)を訪ねて黄泉国に行き、その醜い姿に驚き、逃げ帰る時、桃の実を3個採って鬼に投げつけたところ、鬼が黄泉の国に逃げ帰ったのでようやく現世に戻れた] (『古事記』より) |
向つ峰に 立てる桃の木ならめやと 人ぞささやく汝が心ゆめ 作者不詳 巻7-1356 (桃の実が成ることは、恋が成就することか。桃の持つ不思議な力と男女の関係を結びつける) はしきやし 我家の毛桃本茂く 花のみ咲きてならずあらめやも 作者不詳 巻7-1358
(毛桃とは今の桃、毛の無いのは李) |