しらかば White
Birch カバノキ科カバノキ属
シラカンバ → 幹が白いことからシラカバ
カバノキは、北半球の温帯から亜寒帯に分布するカバノキ科の樹木の総称。落葉広葉樹で、高原の景色を彩るシラカバと亜高山に生えるダケカンバがその代表。ほかにオノオレカンバ、カバザクラなど。日本のシラカバは、学名Betula platyphylla var. japonica 印象は似ているものの、島に何種類か分布するシラカバとは異種。
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小径のへりにはほっそりした若い樺(slim
young birches)が、幹は白く、しなやかな枝で、どこまでも立ちならんでいた。
『赤毛のアン』 第1章 レイチェル・リンド夫人驚く
そのすみのところに白樺(white
birch trees)の木が小さな輪をつくってはえているの・・
『赤毛のアン』 第3章 マリラ・クスバート驚く
窪地には小川が流れ、何十本もの白樺(white
birches)が勢いよくはえている。
『赤毛のアン』 第4章 「緑の切妻屋根」の朝
白い樺(white
birches)がずらっと一列に、湖水にのりだしていてその間をくぐって日の光が、深く、深く水の中にさしているの。
『赤毛のアン』 第11章 アン日曜学校へ行く
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白い幹が遠目にもあざやかで、しなやかや流れるような枝の先には、爽やかな色の葉が茂り、風に揺れている。こんな島の風景が目に浮かびます。
シラカバは陽樹。切り開かれた土地などに一番に生える木。一列に、輪になって生える、どこまでも立ちならぶシラカバ。言葉の響きだけでも心が爽やかになりませんか。 |
 
カナダ・ロッキー山脈の最高峰マウントロブソンへのトレイルで。
おそらくプリンス・エドワード島でごく普通に見られるPaper birchだと思
います。
葉ずれの音がさわやか。 |

会津の山のなか。 観音沼の湖畔で
これから新芽の季節です。
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ところが樺の木の使い方に、現在では想像もつかない方法があるのでした。 |
手ごろの大きさの樺の鞭(a
fair-sized birch switch)を使ってやるがいいですよ。
『赤毛のアン』 第9章 レイチェル・リンド夫人あきれかえる
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リンド夫人はこう言うのですが。
10人の子供を育て2人を死なせた子育ての厳しい現実を知る夫人と、未婚のマリラの会話はかみ合いません。『アンの青春』に、かっとなって生徒を鞭で打ってしまった新米先生のアンの姿の描写があります。
体罰は良くない、と考えるのは理想で、子供の心はいつどのようなきっかけで変化するのか、今も昔も変わらない現実のようです。
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「樺の枝で作った懲らしめのための鞭」(the
threatenig twinges of birch)という表現が見られます。
((Shakespeare, Measure for
Measure)
(『英文学のために動物植物事典』 ピーター・ミルワード 中山理訳 大修館書店)より |
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う一つ、サウナでのシラカバの枝(フィンランド語でヴィヒタ)の使い方について。
フィンランドでは、シラカバは霊力を持つ植物で、枝を振り回すことにより悪魔を払うとう意味があったようです。
発汗作用を促進する、あるいは葉の持つ消毒作用を利用するという側面も。
サンタクロースの町・ロバニミエからヘルシンキへ鉄道線路のそばで。
天然の代用甘味料として知られるキシリトールの原料は、シラカバの芯。 |
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