ブナ
ブナ
Beech (Fagus
crenata ブナ科ブナ属)
ブナはブナ科ブナ属の落葉高木。 |
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正午近くに一同は町に着き「ぶなの木屋敷((Beechwood)へ向かった。それはまったく古いりっぱな屋敷で、街道からひっこんだところに、青々としたにれや、枝葉をさしかわすぶなの木立ち(green
elms and branching beeches)にかこまれていた。ミス・バリーは鋭い、黒い目を愉快そうに光らせながら玄関に出迎えた。 『赤毛のアン』第29章 忘れられないひとこま (It was almost noon when they reached town and found their way to "Beechwood." It was quite a fine old mansion, set back from the street in a seclusion of green elms and branching beeches. Miss Barry met them at the door with a twinkle in her sharp black eyes. ) アンはひまなときや、たいていの日曜日は「ぶなの木屋敷」ですごし、ミス・バリーと一緒に教会へ行った。 (Anne spent many of her spare hours at Beechwood and generally ate her Sunday dinners there and went to church with Miss Barry. ) ・・・・さあ、もう試験の話はやめましょうよ。あの家の上のうす緑の空を見てごらんなさいな。そしてアヴォンリーのうす暗いぶなの森(the
purply-dark beech-woods)が、どんなようすをしているかを想像してごらんなさいよ」 (Girls, don't talk about exams! Look at that arch
of pale green sky over those houses and picture to yourself what it
must look like over the purply-dark beech-woods back of Avonlea." ) |
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青森 八甲田山の日本ブナ |
那須連山 八方山の日本ブナ |
『赤毛のアン』に引用されているブナなは5件。入学試験の夜や、町での生活のアクセントとして、あるいは試験結果の発表の前にぶなの森に思いを馳せる、と言ったシーンの背景に ブナが出てきます。 小さい、可愛らしい花、涼やかな林、小川といった身近なものよりも、将来を見据え、自分の人生をどう生きていくか、切り開いていくのか、と言った場面での ブナの木は、どっしり落ち付いていて、アンを背後から守っているような存在です。
日本のブナは、Japanese Beech 。 斜面に生えている八方山のブナは、幹の途中から四方に枝が伸び、折れ曲がり、『ぶなの木屋敷』のの描写にあるように、「枝をさし交わして」います。
○ 昏れがたの秋の林はおごそかにひともとの樹が地平を統べる (か) |